#ウェディングの基礎知識

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)

元ホテル総支配人 MASATOSHI

元ホテル総支配人 MASATOSHI

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)

この記事では、今から結婚式を挙げる人が、ウェディングの歴史を知り、心から満足のいく式を叶える為に、元ホテル総支配人の目線からお伝えしています。

ホテル建設ラッシュとキリスト教式の普及が進んだ1980年代

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)

1980年代になると次第に婚姻数は減ってくるのですが、それでもなお1970年に引き続き「結婚ショー」の勢いは衰えることはありませんでした。
この時期には1960年の東京オリンピックや1970年の大阪万博をきっかけに、第一次、第二次ホテル建設ラッシュがありました。
今は都市部では、見回せば欧米系ホテルや建設物を目にするのが当たり前の日常ですが、欧米系のホテルというのは、当時の人々にとっては大変珍しかったのです。
そして、一流ホテルでの結婚式が「一生に一度の祝宴」の最もスマートな場として位置付けられたのがこの時期なのでした。


知っ得ポイントリスト
  • 1980年代にも引き続き「結婚式のショー化」が目立った
  • 一流ホテルでの結婚式が「一生に一度の祝宴」の最もスマートな場として位置づけられていた

「キリスト教式の結婚式ができるチャペル」の建設ラッシュ

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)

ホテルの建設ラッシュが続き、それに加えてホテルの売り上げを伸ばしたのが、 「キリスト教式の結婚式ができるチャペル」の建設でした。
1970年頃までは、披露宴ではフレンチ料理が出されても、挙式は神前式の形式をとるのが全体の8割を占めていました。
神前式というのは、主に神社で行う挙式のことで、「白無垢」と「紋付袴」姿の新郎新婦が馴染みがあるかと思います。
そうした神社で行う神前式の慣習が、チャペルでのキリスト教結婚式にとって代わられたというわけです。

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)
知っ得ポイントリスト
  • ホテルの建設ラッシュに伴い「チャペルの建設」が進んだ
  • 神前式の割合が減少し、キリスト教式にとって代わられた

日本でキリスト教式が流行したわけ

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)

1980年代にキリスト教式が台頭して以降、どうして仏教国である日本でこれ程にもキリスト教式が人気になったのでしょう。例えば、キリスト教式を行うことで、新婦は「真っ白なウェディングドレスを着ることが出来る」といった理由が挙げられるでしょうか。
神社で白無垢を着用する神前式が主流であった当時の人々にとって、ヨーロッパからもたらされたウェディングドレスへの憧れの強さは大変大きなものでした。 ドレスに関していうと、映画などのメディアが果たした役割も大きかったといえます。
欧米からもたらされた映画や、海外のキリスト教式の映像といったメディアを通して、当時の日本人のキリスト教式ウェディングへの関心が高まっていったのです。

知っ得ポイントリスト
  • 純白のドレスを着る憧れからキリスト教式が広まった
  • 映画や他のメディアからの影響により、人々のキリスト教式への関心が高まった

キリスト教式では重たいカツラを着用しなくてよいという理由からもメリットがあった。

キリスト教式が普及したのはなにも「白のドレスが着れるから」といった理由だけではありません。それまで主流だった神前式では、「和服に合わせて着用しなければならないカツラが重くて痛い」という苦情がありました。当時新婦は重くて痛い日本髪のカツラを装着して式に臨む必要があったそうです。
想像してみてください。新婦は、重たく、髪の毛を挟んで痛いようなカツラに頭を圧迫された状態で式の参列者には笑顔で挨拶をしなければなりませんでした。並々ならぬ負担ですよね。
その点、キリスト教式は楽だったのです。


ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)
知っ得ポイントリスト
  • 重たいカツラを着用しなくてよいという理由からもキリスト教式が支持された

高額な結婚費用を支払うことに対する「本音」は?

余談ですが「チャペル」と聞いてイメージされるのは、「ホテルの一角にある教会のような場所」が大半でしょう。
「チャーチ」とは礼拝を行う、本当の教会のことであり「チャペル」というのは、ホテルやゲストハウスに商業用に仮設された教会を指すのです。

ウェディングのスタイルはどんどん変わる! 歴史を知って理想の式を考えよう!(2)

1980年代といえば、大卒男子の初任給が15万というような時代。

そのような時代にそこそこの ホテルで結婚式を挙げると300万はかかっていました。しかし、 300万円程のお金を使うことが一人前の大人になった印であるかのように思われる風潮が当時あったといいます。

新郎新婦は『どうすれば、参列者に対して恥ずかしくない挙式にできるか』ということを考えており、年長のウェディング担当者が
『この演出はみなさんなさいますよ』と言うと、簡単に決まったといいます。

費用面では大変でしたが、当時は終身雇用制度で年収がどんどん上がってゆく時代でしたので『真面目に会社に務めていれば、ここでお金使っても心配ない』という認識が結婚式を挙げる新郎新婦の考えの中にあったのだといいます。

当時はホテル業界の全盛時代で、ホテル文化そのものに対する憧れも今よりもさらに強く、ホテルで働くことに対して多くの人が夢や希望をもっていました。

つづく

知っ得ポイントリスト
  • 高額は結婚費用を支払うことが「一人前の大人の証」と見なされるような風潮が存在した
  • ホテル業界の全盛期で、ホテルに対する憧れもいまより格段に強かった
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